※個体によって、大きさに相違がありますので、
 画像と現物の大きさが異なる場合がございます。

めだかの飼育方法

  • TOP
  • めだかの飼育方法

卵から育てる

卵の採取、オークション・ネットから購入されて卵から育てる楽しさを知ってもらいたい。
めだかの飼育において、親魚が卵を持った時の喜びと、卵が孵化した時の喜びはひとしおです。
そんな喜びを確実に体験してもらいたいという想いで書かせていただいております。

親魚から採取してみましょう。
親魚が卵をお腹につけていたら、産卵床・ホテイ草・シュロ・ウイローモス・毛糸などを入れて卵を
産み着けてくれるのを待ちます。(4月~10月前半頃まで)
・産卵床(スポンジやフィルター材などでDIYで作成できます)
・ホテイ草(春~秋にかけてホームセンターなどにも売っています)
・シュロ(ホームセンターなどにも売られてますし、百均のホウキなどにも使われています)
・ウイローモス(一般的にホームセンターや、熱帯魚屋さんで売られている水草です)
・毛糸(その名のとおり毛糸です(笑))

親魚のお腹に卵が無くなっていれば必ず産み着けているはずです。
ただし、産み着けることができずに下へ落ちたもの、親魚が卵を食べてしまうこともあります。

上記したものの中で一番産み着け率が高く、捕食率が低いものがホテイ・ウイローモスだと私は感じます。
これは私の飼育環境で言えることで、他のブリーダーさんはまた違う意見があるかもしれません。
ご参考までに色々試してみてください。

※この採取法が一般的ですが、卵が親魚についたままの状態で網などですくって筆などで卵を採るという方法もあります。
こちらの方法は数多く親魚が入った水槽で食べられてしまう可能性が高い場合には、この方法が一番確実に卵を採取できると思います。
ただ親魚へのストレスにもなってしまいますので、メンテナンスなども必要です。

卵から育てる

こうして卵の採取ができれば、別の容器に移します。
産卵床に卵を産みつけた場合、それを別容器に移します。
別容器へ入れる水はカルキ抜きせずにそのままの水で良いです。
カルキが殺菌にもなりますので、卵のカビ防止にもなります。

また、ショップや、オークションで卵を買われた場合は、卵をひとつひとつ粘着糸から分けて、容器に入れられているものです。さらに、メチレンブルーやアグテンという殺菌剤を薄めた液に入れられているものが多いです。

ここでポイントです!
・卵は親魚と別に分ける
・水道水を使用する、メチレン・orアグテンを投入
・死卵、無性卵の除去(これが一番大事!!)
・卵の付着糸はなるべくとる(カビが生えやすくなる)
※付着糸を取ると管理がしやすい。

右の写真のようにこのまま水につけておいても良いが、より確実に孵化させるためにはひとつずつ採取し粘着糸を画用紙の上などで卵を転がして取り、メチレンまたはアグテンを投入した水に入れるのが好ましい。

卵育成管理

一日経過後、卵が白く濁っていたり、青く変色しているものは取り除く。
(メチレンブルー水が濃い場合、生卵も染まる場合があるので気をつけること。)
透明な水に入れると色が抜けるので別の容器へ移し様子を見る。
ただ卵の数が確保できていれば迷わず廃棄で構いません。
※生卵であれば数日のうちに目が見えてきます。
この作業を怠った場合、容器内に死卵から水カビが繁殖し、全滅という最悪な結果になってしまいます。
※しっかり付着糸を取っておけばカビが生えたものだけを素早く取り除けます。
卵が入った容器の水替えは毎日2/3程度、または容量によっては全替えが望ましい。

また、容器は水量の多い方が孵化した後の管理がしやすいため良いです。ただ、大きめの容器を採卵の数だけ準備するには場所もいりますし、管理も大変になります。
そのため、伊都めだか苑では、卵を保管する間は小さい容器で置いておき、孵化する前に大きい容器へ移してそこで孵化してもらってます。
移動させる時期は、目の確認が出来、気温23度以上の日が続くようであれば産卵日から6日の卵を移動させています。
気温がそれ以下であれば約8日くらいから移してます。

卵の孵化

卵は温度によりことなりますが、4日目ぐらいから卵に目が見えてきて、10日程で孵化します。
温度が高ければ8日程、低ければ2~5日程伸びます。
温度によりますが、産卵から6日もすれば水道水は止めてカルキ抜きした水に替えてあげてください。
そうしないと産まれた稚魚に悪影響を及ぼします。
稚魚槽の準備は1週間前くらいからは準備が必要です。
孵化が始まり、稚魚がちらほら出てきたら後は2日程放置です。
※この期間の水替えは厳禁です。

産まれたばかりの稚魚は2,3日生きる養分をお腹にためています。
そのため2日たって他の孵化状況を見て餌をやってください。
餌は親魚の餌をすり鉢などで細かくするか、市販のものでも構いません。
またグリーンウォーターと呼ばれる緑色の水がすでにめだかを飼育されていて出来ている場合はスポイトで吸って容器に入れます。
これも稚魚の餌になります。

伊都めだか苑では、稚魚の餌としてインフゾリア(ゾウリムシ)・ブラインシュリンプ与えております。

産まれたばかりの稚魚はとにかく小さいため、非常にデリケートです。
特にアルビノの針子は難しいです。自然界では真っ先に淘汰される側にいるからですね。
1週間を乗り越えるためにも大き目の容器で飼育するようにしましょう。

餌は1日2~3回に分けて与えるようにしてください。
やり過ぎは禁物、やり過ぎるなら与えない方が良いくらいです。

2~3週間もすればある程度のサイズになり、丈夫になってきます。
ただ個体差があります。あまりに大きいものはこの時選別して別水槽に移してあげます。
水替えをするならこの頃1/3程度替えるのがおすすめです。
ここまでは足し水で過ごすといいと思います。

1.5~2ヶ月ほどで2cm、早いものでは2.5cmほどになり、この頃には卵をつけるものも出てきます。
慣れてきたら自分に合った飼育スタイルを見つけてください(^O^)

めだかの画像